速記学習のメリット

速記なんて音声認識やAIに代替されると考えてそれで終わりだろうと考えるのは、日本語力が高い人だけだろうなと思います。
速記は母語訓練ツールとしては他には代替できない(読書すら代替できない)物すごいものがあるというのは全然揺るがないです。
もちろん、自分の頭脳を全て外部化するという将来が来るのなら、そんな訓練要らないと思いますが、自分の中で国語力をつけておきたいというニーズはそんなに減っていないはずです。

国語がめっぽう苦手な私が思う速記学習のメリットは、
速記学習で国語の苦手意識が克服されるというのは違いますが、
読書などのありがちな方法で日本語力が上がらない人には、速記は、学習に時間はかかるが確実に国語力が上がらざるを得ない方法だと考えます。
速記習得による国語力アップとは、ブラッシュアップというよりボトムアップです。できる人がよりできるようになるというより、だめな人でも底上げが図れるというものだと考えます。

速記の学習はます速記符号習得から始まります、その段階でもだめな人の場合は言葉の使い方が変わるみたいですが、
速記符号を習得した後が、実は国語力のために物すごく意味がある活動が待っています。

最初は、せいぜい機密めいた速記符号を覚える程度ですが、
符号を運用するようになると、話し言葉をリアルタイムで書ける能力を初め、日本語の表記や使用語彙(理解語彙ではなく)の習得へと進み、
結果的に、日本語の構造を日本語母語話者としてつかみ、支配できるようになります。
本当は、こういう母語を支配し運用する国語力は生きる過程の中で培えるものかもしれないですが、それがいまいちうまくいかない人には速記はうってつけでしょう。

言語習得は四技能の習得が大事ですが、これは母語でも変わらないと思います。
速記では、書く、聞く、音読する(読む、話す)という技能を上げられます。技能の習得でもバランスがいいです。

どうやって国語を勉強したらいいかわからない場合には速記をやってみる手はあるでしょう。速記学習に時間がかかるといいつつ、でも、自分の国語力に悩んでいる時間の方が長くなるなんてこともありそうだから、やってみるのもいいでしょう。

私も実験&模索中ですが、それぞれの学習者が自分なりに価値のある学習環境を整えて学習されると、すごくいい果実が得られるだろうと思います。

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